矛盾に向き合う

2024年8月19日月曜日

神棚

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願い事にヒントメッセージを表示する機能を追加しましたが、私は一部のニーズを見落としていました。

驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、願い事というのは、必ずしも前向きな内容だけではありません。例えば、「私の嫌いな人が不幸になりますように」といった願いも書くことは出来ます。

そのような願いに対して、「その願いが叶ったら、どう周囲に感謝を伝えますか?」などというヒントメッセージを表示したら、当人にとってはまるで自分自身が否定されたかのように受け取るかもしれません。

アプリがこうした「塞がれた」状況を生み出したことで、行き場を失った願いはどこへ向かうのか。他人の良心に委ねる前に、開発者として考えたいことはあります。 


現状の神棚アプリでは
お祓い機能を活用していただきたいと考えています。この機能では言葉を安全に手放すことができます。 

前提として、言葉は所有することができないものだと考えています。
一度心の外に出た言葉は、もう自分でコントロールすることが出来ません。
これは、SNSで言葉を誤って大問題になるのと同じで、目に見えない言葉は物理的なものと違って自分の手で回収出来ないものだからです。
言葉そのものに対する主導権は受け取った側に移ります。だからこそ、悪くなる前に、自身から言葉を安全に手放すことが大切です。

日本では古くから「言霊」という不思議な力を信じていました。その考え方には現代にも通ずるところがあるように思います。


今後の願い事機能については、
開発者として熟考を重ねたいところです。
たとえ優れた"救済策"、例えば広義での
供養儀式が必要であったとしても、罪が促進される仕組みであってはならないと思っています(使う側としてではなく作る側としてです)。

矛盾することをしようとしていますが、それは信仰の本質的なところの一部であるとも思います。


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